教育業界初のメタバースシステムを開発するインドのEdverseが、2022年7月5日にシステムのプレアルファ・バージョンをリリースした。同社は、本システムを活用した教育の分散化・民主化を目指している。(アイキャッチ画像の出典:Edverse社のブログ記事)
教育業界初のメタバース・スタートアップ
Edverseは、2022年に創業された教育業界初のメタバース・スタートアップだ。同社は、インタラクティブで没入感のある革新的な教育メタバース「Edverse」を開発している。
同社は、教育、ゲーム、3Dモデリング、ビジュアライゼーション分野の専門家チームから構成されている。同チームは、過去数年にわたってエドテック製品の開発と普及に貢献してきた。さらには、50万人以上の教師と学習者に向けたAR・VR教育製品の構築経験もある。
同社は2022年5月、シードラウンドで70万ドルの資金調達に成功している。Web3.0コミュニティのVCなどが、同社を支援しているという。
教育メタバースシステム「Edverse」とは
同社が開発する教育メタバースシステム「Edverse」は、没入型・洞察型・双方向型の教育プラットフォームだ。教育の分散化・民主化をゴールとして開発されている。
本プラットフォームには、「学習者(Educators)」「教育者(Learners)」「クリエイター(Creators)」「プロモーター(Promoters)」とよばれる4種類の登場人物が存在する。それぞれの役割は以下の通りだ。
学習者:Edverseで教育者から教育を受けたい人々。「学びたい」と思った内容を、自分が望む教育者から学ぶことができる。
教育者:学習者に向けた独自の学習コースを立ち上げる人々。Edverseには、学習モジュールや教育体験に関連するさまざまなNFTからなるマーケットプレイス「ed-NFT」が用意されており、教育者はed-NFT中のリポジトリを使用して、独自の学習プログラムを開発できる。
クリエイター:ed-NFT内に配置するNFTを作成する人々。
プロモーター:Edverse内の土地を売買・賃貸して、Edverseにおける教育機関の設立や学習スペースの創出をサポートする人々。プロモーターの活動により、メタバース空間が創造される。
本プラットフォームには、伝説のオペラ歌手Soula Parassidis氏や有名なシェフMatteo Ressa氏も教育者として参加している。Edverse上では、各分野のスペシャリストが開設するコースを学習することもできるのだ。
教育メタバースの可能性に期待
同社は、デジタル改革を目指す教育機関にEdverseのバーチャルアドレスを提供し、デジタル化を支援している。さらには、有望なブロックチェーン技術であるPolygonを使用して、教育3.0分野を拡大させるためのインフラ構築する予定だと述べている。
Citiの調査によると、メタバース経済は2030年までに13兆ドルにまで成長する可能性があるという。このような市場の追い風の中で、Edverseは教育の未来に貢献していく。
Edvers社のSNS
参考記事
Edverse has unveiled its pre-alpha version, tapping into the $13 trillion metaverse economy
AMA Session with Edverse: Decentralize and Democratize Education in Metaverse
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