日本でも使用者が増加している、あの学習プラットフォームに関するニュースが飛び込んできた。
ゲームベースのグローバスな学習プラットフォームを提供するKahoot!は、世界有数のグロース・エクイティ・ファームであるGeneral Atlanticからセカンダリー投資を受けると発表した。
2020年からKahoot!を支援してきたSB Northstar LP(ソフトバンクグループ株式会社の100%出資子会社が運営するファンド)が、保有する全てのKahoot!株式をGeneral Atlanticに売却する。これにより、General AtlanticはKahoot!の筆頭株主となる予定だ。
Kahoot!は、General Atlanticによる支援を受けて、さらなる成長戦略の加速やイノベーションの推進などに取り組むという。
(アイキャッチ画像の出典:Kahoot!)
学校、家庭、職場にゲームベースの学習を提供するKahoot!とは
Kahoot!は、2013年にノルウェーで設立されたエドテック企業だ。ユーザーが学習ゲームやトリビアクイズをかんたんに作成・共有・プレイできる学習プラットフォーム「Kahoot!」を提供している。現在、200以上の国で80億人以上のユーザーが同社のプラットフォームを利用しているという。(※社名とプラットフォームを区別するため、これ以降、プラットフォームはカギカッコを付けて「Kahoot!」と表記する)
「Kahoot!」では、ユーザーが作成したゲームやクイズを「Kahoots」とよぶ。Kahootsの形式などはカスタマイズでき、ビデオ、画像、図解などを自由に追加することもできる。作成したKahootsは自分だけでプレイすることもできるが、クイズ大会のように複数人のグループでのプレイがおすすめされている。回答の集計結果は、グループ全員にすぐに共有される。
また、作成したKahootsを世界中の人々と共有することも可能だ。「Kahoot!」内には、世界中の参加者が作成したKahootsがライブラリされており、その中から好きなKafootsを選択して使用できる。学校や企業向けのプレミアムプランでは、友人や同僚と一緒にKahootsを作成したり、目的にかなうKahootsを効率的に探したりすることも可能だ。
「Kahoot!」は、学校や企業、家庭など、さまざまな学習の場で使用できる。例えば、学校のクラス全員で学習クイズ大会を開催すれば、子どもたちは楽しんで学習を進めることができる。また、ホームパーティーの余興として使うこともできるだろう。
また、家庭向けの「Kahoot!」には学習モードが搭載されており、「フラッシュカード」「練習」「自己テスト」「友人と対戦」の4種類のモードを使って、Kafootsを効率的に学習できる。このモードは、コンテンツの復習や定期テスト対策にも役立つという。
「Kahoot!」は、日本国内でも広がりを見せている。2021年6月には日本語版の提供が開始されており、「Kahoot!」の使用方法を詳細に解説した日本語サイトも複数存在する。例として、以下に3つの日本語サイトを示す。
「Kahoot!」に含まれる子ども向けの学習アプリ
Kahoot!は、ほかにもさまざまな学習アプリを提供している。「Kahoots!」に登録すれば、これらのアプリを利用できるようになる。アプリの一部を以下で紹介しよう。
子ども向けの数学学習アプリシリーズ「DragonBox」は、数の概念、足し算や引き算、方程式、かけ算などを学ぶことができるアプリだ。より高度な数学を学習できるアプリや、チェスを学べるアプリなども含まれている。
「Poio」は、没入型の学習ゲームだ。子どもたちは、ある島を探検するというストーリーを通じて、英語の読み方を無理なく学習できる(こちらのサイトも参照)。
ますます広がりを見せる「Kahoot!」
グローバルな拡大を続ける「Kahoots!」。今月20日には韓国語での提供開始を発表し、対応言語の数はなんと16個となった。
また今月8日には、STEM教育に関するAmazonとの提携も発表している。子どもたちにAmazonの配送システムの仕組みをバーチャル体験してもらい、ソフトウェア開発やロボット工学などの教育につなげるという。
独自の取り組みを続けるKahoot!の動向に、今後も注目したい。
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